写真が消費される時代
写真は「消える」時代になりました。デジタルカメラが一般に普及したのが1999年ごろ。2005年ごろからはプロの世界でもフィルムからデジタルに移っていく人が多数となりました。
日常の撮影がほとんど携帯スマホになって、機種変更のたびに、「あれ?前撮ったやつどこいっただろ?」と、なんだか微妙に昔の写真がなくなったりする。もちろん、気軽に写真をシェアできたり、写真が身近になって撮るのが上手な人も増えて、良いこともたくさんあります。ただ、データが消えてしまって、過去の思い出の写真が残ってない、なんて悲しいこともいろんなところで起こっていると思います。
よく、「デジタルデータは劣化しない」と言いますが、データはデジタルですが、記録メディアは実際にはアナログです。アナログは劣化したり壊れたりするので、デジタルデータを保存しているハードディスクやDVDが使えなくなればデジタルデータは消えてしまいます。現状では「写真」というアナログな紙の方が、ハードディスクやクラウドサービス、DVDよりも永く残ることが証明されています。